***************************** 西村ちなみメールマガジン第167号(2008年3月3日発行) 「準備期間の過ごし方」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 新潟はずいぶん暖かくなったなあと感じていましたが、東京はもっと暖かでした。コートなしでも短い距離なら歩けます。関東地方ではスギ花粉が舞い、西日本では黄砂が降っているのだとか。今日はひな祭りです。あちこちで飾られている雛人形で、目を楽しませていただいています。 先週金曜日に衆議院を予算案が通過していきました。しかるべき時期に衆議院では法案の審査などが行われることになります。法案審議が始まるまでの数日間、質問のため法案の勉強をしたり、興味関心のあるテーマについて資料収集をしたり、調査会で任されているいくつかの課題についてヒアリングや打ち合わせを行ったり、議連立ち上げの準備をしたりと、本会議や委員会はないものの忙しい毎日を送っています。来るべき本番に備えて準備期間というところでしょう。 暖かくなった空の下、私も活動的に動き回ります。来週は、委員会での質問報告がなければ、日本の捕鯨活動について書いてみたいと思います。
メールマガジン
第166号「防衛省は明確な説明を」(2008年2月25日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第166号(2008年2月25日発行) 「防衛省は明確な説明を」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週末から新潟でも暴風雪の悪天候となり、交通の乱れや高潮の被害などが出ました。同じころ東京では春一番が吹きましたが、新潟では三寒四温も春の訪れもまだ先になりそうです。 海上自衛隊のイージス艦が漁船に衝突しました。漁船に乗っていたお二人の行方は今も分からないままです。生業である漁を行っている日本国民の船に自衛隊の船が衝突するなど、あってはならないこと。その後の対応も大臣への報告に不自然に時間がかかっているなど、シビリアンコントロールの点からも大いに問題があります。 漁業関係者の話では、自衛艦は漁船で混みあう海を我が物顔で通っていたということです。私は不思議に思います。インド洋上で灼熱の中を米国の船に走行しながら補給するという難しいことをやってのける海上自衛隊の、最新レーダーを載せたイージス艦が、なぜ我が国の漁船に危険を及ぼす運転をするのだろうか。背筋の凍るような感覚すら覚えます。 防衛省は、国民に対して自らの過ちをきちんと説明すべきです。この問題、有耶無耶に終わらせてはならないと考えています。
第165号「「食の安全」をつくる」(2008年2月18日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第165号(2008年2月18日発行) 「「食の安全」をつくる」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 輸入した冷凍餃子を食べた人の具合が悪くなり、餃子や袋から農薬が検出されたという事件は、今なお解決されないままです。新潟県内で消費した方にも具合が悪くなったという報告が数件あったようで、民主党でも対策本部を立ち上げるなど、対応に奔走しています。 日本の食糧自給率はカロリーベースで39%。およそ6割は海外からの輸入に頼っているということになります。しかもそのうちおよそ7割が米国、中国など5カ国からの輸入とのこと。日本の食卓は、5つの国が輸出をストップしてしまうと、たちどころに成り立たなくなるという構造的問題を抱えています。 食の安全保障という問題は、今回のような事件や、小麦価格の高騰などという周辺状況を見れば、かなり切羽詰った課題であると言わなければなりません。気候変動によって降水量もここ数年で急激に変わり、世界各地で水不足が報道されるようになりました。そのため農作物にも大きな被害が出ています。この先もずっと日本に対する食料輸出がこれまでと同じくなされるとは断言できません。 私たちは、日本の食糧自給率を最低60%くらいまで上げることを目的に、さまざまな政策を作って提案してきました。農業者への戸別所得補償法案、バイオマスの推進などは、一見すると農業者のためだけの政策のように思われますが、実際には食の安全につながる政策であり、採算性はとれないがどうしても必要な分野に社会全体で支援するという意味においては一つの社会政策ということができます。 農業者戸別所得補償法案は、先の臨時国会において参議院で可決され、衆議院での審議も行われました。日本の農業者の皆さんからがんばっていただけるような環境を1日も早くつくるため、この国会で十分議論のうえ成立させたい法案です。皆さんからのご支援をお願いいたします。
第168号「日銀総裁人事」(2008年3月17日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第168号(2008年3月17日発行) 「日銀総裁人事」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 新潟もずいぶん春めいてきました。市内を歩いていると梅の花に目を奪われることも多く、はっとさせられます。 日銀総裁の人事案、政府が提案してきた総裁候補と副総裁候補二人のうち一人は、民主党は不同意という決断をしました。19日に任期切れとなる総裁の椅子を空白にしないほうがよいというのは与野党の共通認識でありましたが、任期切れ直前になって、野党が不同意の意向としていた総裁候補をそのまま提案してきたことは、政府の問題意識の低さを露呈しているのではないでしょうか。与野党逆転国会は少なくとも今後3年は続きます。これまでどおり、政府が提案したものがすんなり通るという状況ではありません。政府が取りうる道は二つに一つ。野党と話し合いの機会をもち譲歩するか、解散してねじれを解くか、いずれかです。 先日、道路特定財源制度と暫定税率を維持するための法案の採決が衆議院本会議で行われました。野党3党は採決前に反対討論を行いましたが、与党の側から賛成討論はありませんでした。後ろめたいのではという声が野党席から聞こえる中、採決が行われ、もちろん与党の賛成多数で可決されたのですが、本会議場を出た与党議員が歩きながら「ここまで問題が出るとさすがに賛成するのも躊躇するよなあ」などと話している方がいて、問題の所在がわかっていても変えることができない自公政権を、早く変えなければと改めて決意しました。 本物の構造改革は、官僚主導内閣を変えること。経済の再生も、格差の是正も、そこからスタートします。皆さんのご支援をお願いいたします。
第167号「準備期間の過ごし方」(2008年3月3日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第167号(2008年3月3日発行) 「準備期間の過ごし方」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 新潟はずいぶん暖かくなったなあと感じていましたが、東京はもっと暖かでした。コートなしでも短い距離なら歩けます。関東地方ではスギ花粉が舞い、西日本では黄砂が降っているのだと。今日はひな祭りです。あちこちで飾られている雛人形で、目を楽しませていただいています。 先週金曜日に衆議院を予算案が通過していきました。しかるべき時期に衆議院では法案の審査などが行われることになります。法案審議が始まるまでの数日間、質問のため法案の勉強をした、興味関心のあるテーマについて資料収集をしたり、調査会で任されているいくつかの課題についてヒアリングや打ち合わせを行ったり、議連立ち上げの準備をしたりと、本会議や委員会はないものの忙しい毎日を送っています。来るべき本番に備えて準備期間というところでしょう。 暖かくなった空の下、私も活動的に動き回ります。来週は、委員会での質問報告がなければ、日本の捕鯨活動について書いてみたいと思います。
第166号「防衛省は明確な説明を」(2008年2月25日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第166号(2008年2月25日発行) 「防衛省は明確な説明を」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週末から新潟でも暴風雪の悪天候となり、交通の乱れや高潮の被害などが出ました。同じころ東京では春一番が吹きましたが、新潟では三寒四温も春の訪れもまだ先になりそうです。 海上自衛隊のイージス艦が漁船に衝突しました。漁船に乗っていたお二人の行方は今も分からないままです。生業である漁を行っている日本国民の船に自衛隊の船が衝突するなど、あってはならないこと。その後の対応も大臣への報告に不自然に時間がかかっているなど、シビリアンコントロールの点からも大いに問題があります。 漁業関係者の話では、自衛艦は漁船で混みあう海を我が物顔で通っていたということです。私は不思議に思います。インド洋上で灼熱の中を米国の船に走行しながら補給するという難しいことをやってのける海上自衛隊の、最新レーダーを載せたイージス艦が、なぜ我が国の漁船に危険を及ぼす運転をするのだろうか。背筋の凍るような感覚すら覚えます。 防衛省は、国民に対して自らの過ちをきちんと説明すべきです。この問題、有耶無耶に終わらせてはならないと考えています。
第165号「「食の安全」をつくる」(2008年2月18日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第165号(2008年2月18日発行) 「「食の安全」をつくる」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 輸入した冷凍餃子を食べた人の具合が悪くなり、餃子や袋から農薬が検出されたという事件は、今なお解決されないままです。新潟県内で消費した方にも具合が悪くなったという報告が数件あったようで、民主党でも対策本部を立ち上げるなど、対応に奔走しています。 日本の食糧自給率はカロリーベースで39%。およそ6割は海外からの輸入に頼っているということになります。しかもそのうちおよそ7割が米国、中国など5カ国からの輸入とのこと。日本の食卓は、5つの国が輸出をストップしてしまうと、たちどころに成り立たなくなるという構造的問題を抱えています。 食の安全保障という問題は、今回のような事件や、小麦価格の高騰などという周辺状況を見れば、かなり切羽詰った課題であると言わなければなりません。気候変動によって降水量もここ数年で急激に変わり、世界各地で水不足が報道されるようになりました。そのため農作物にも大きな被害が出ています。この先もずっと日本に対する食料輸出がこれまでと同じくなされるとは断言できません。 私たちは、日本の食糧自給率を最低60%くらいまで上げることを目的に、さまざまな政策を作って提案してきました。農業者への戸別所得補償法案、バイオマスの推進などは、一見すると農業者のためだけの政策のように思われますが、実際には食の安全につながる政策であり、採算性はとれないがどうしても必要な分野に社会全体で支援するという意味においては一つの社会政策ということができます。 農業者戸別所得補償法案は、先の臨時国会において参議院で可決され、衆議院での審議も行われました。日本の農業者の皆さんからがんばっていただけるような環境を1日も早くつくるため、この国会で十分議論のうえ成立させたい法案です。皆さんからのご支援をお願いいたします。
第164号「予算案審議」(2008年2月12日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第164号(2008年2月12日発行) 「予算案審議」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 衆議院では来年度予算案についての審議が進められています。テレビでの放映はありませんが、予算委員室は朝9時から夕方5時まで昼休みを除いて質疑が行われているところです。 大きな借金を抱えるわが国の財政状況を改善するため、新規国債発行額はこのところ抑制傾向が続いてきました。福田内閣になってもその方針は変わっていないのですが、財政再建のための政策が維持されているかといえばそうではありません。今年度補正予算で歳出を先取りし、借入金返済計画を先送りするなどの新手の方法を用いているだけで、実際には上辺を取り繕っただけという感が否めません。 また、過去最大の税収増をあてにして編成された今年度予算とは一変し、今年は税収の伸び悩みが見込まれています。今年度は途中で税収の大幅な下方修正をせねばならず、補正予算で地方への交付金を上乗せしなければ地方自治体の財政運営ができなくなるという極めて危機的な状況でした。この過ちには、いかに経済が生き物であるとはいえ、国の税収見積もりが誤っていたことと格差社会の是正が進んでいないという政策の失敗があることは明らかです。ところが政府は経済政策について十分な分析や抜本的な対応策を検討しないまま、同類の政策を何の反省もなく運営するというスタンスをとっています。 これまでの方針を次々と転換し、農業政策や高齢者医療などで朝令暮改を繰り返している福田内閣。それぞれの政策の必要性や効果などについて十分な分析を行わないまま、次期総選挙を見据えて、数字だけを並べているように思われてなりません。針路が明確に示されない政府に対して国際社会からの失望はどんどん深まっているようです。無駄使いも止められない生ぬるい予算案に、しっかりと議論を挑んでいきたいと思います。
第163号「これから2ヶ月が正念場」(2008年2月4日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第163号(2008年2月4日発行) 「これから2ヶ月が正念場」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 道路特定財源の暫定税率が今年3月31日に廃止になるべきところ、政府与党が10年延長することを決め、それを含む租税特別措置法案が先月提出されました。この法案を、与党は最後には衆議院の3分の2で再議決する方針で、参議院で野党の反対多数で否決され3月中に成立しなかったときのために議員立法で提出されたのが「つなぎ法案」です。この「つなぎ法案」は、政府提出の予算関連法案を審議する前に提出された、暫定税率を維持する同じ内容の法案であり、これが通れば実質的な予算審議は無意味化されてしまうところでした。国会の審議権を封じるあるまじき法案です。 この法案は先週、両院議長のあっせんにより取り下げられ、「総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や参考人質疑を含む徹底した審議を行ったうえで、年度内に一定の結論を得るものとする」ことになりました。この文言は、読んでいただいてお分かりのとおり、何がしかの結論を前提としているものでもなく、審議を徹底して行ったうえで結論を得るというごくごく当たり前のことが書いてあります。たった1時間という形だけの審議だけで片付けられることなく、2ヶ月という時間をかけて議論することができるようになりました。本当に良かったと思います。 これからの審議は、まず、道路特定財源という規模の大きな目的税がどのように使われてきたかを検証するところから始めようと考えています。そのうえで今後の国のあり方として、今までどおり道路特定財源だけを聖域扱いすることでよいかどうか、本当の意味で国民的議論が行えるよう、材料をできるだけ提示したいと思います。これまで道路特定財源・暫定税率が果たしてきた役割は大きなものがありました。今後どうするかということは、今回の5年という暫定税率期間が終わるこのタイミングで、今後10年間の延長が政府与党から提案されている今だからこそ、皆で議論して決めるべきです。 今後の税制のあり方、すなわちこの国のかたちを決めるうえで、ある意味でこれから2ヶ月が正念場です。こうしためぐり合わせの時期に国会での発言の機会が与えられていることに、本当に身の引き締まる思いです。真剣に議論していきます。
第162号「税制のあり方について本物の議論を」(2008年1月28日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第162号(2008年1月28日発行) 「税制のあり方について本物の議論を」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今、議員会館でもやもやした気持ちのまま与野党幹事長会談と予算委員会理事会の行方が出るのを待っています。道路特定財源の暫定税率を2,3ヶ月延長するという、いわゆるブリッジ法案なるものが衆議院に提出されるかどうか、最後のギリギリのところで与野党間の話し合いが行われており、結果によっては明日の委員会が開かれるかどうか微妙なところとなっているためです。私は明日の委員会で今年度の補正予算案について質問に立つことになっているのですが、開かれる可能性は現時点で五分五分というところでしょうか。皆さんがこのメールマガジンをお読みになるころには、結論が出ているのではないかと思います。 今月末までに衆議院を通過した法案は、仮に参議院で否決されたとしても、衆議院の可決から60日を経て年度内に再議決することが可能です。道路特定財源の暫定税率を、年度をまたいで維持し、現在内閣から提出されている10年間の期間延長法案をゆっくり通す余裕をつくるために、与党から議員立法でほんの少し延長する法案が提出されようとしています。補正予算審議中に新年度の予算法案が採決されることは前例がなく、財政法上も大きな問題があると考えられますが、与党はなりふり構わず延長したがっているようです。 道路特定財源制度が昭和29年にもうけられて54年、揮発油税などの税率が昭和49年に2年間の暫定措置として引き上げられ度重なる延長が繰り返されてきて34年。そろそろ制度そのものの妥当性を問い直し、新しい時代に向けた地域の在り方について、本物の議論をすべきときなのではないかと考えています。