☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
原点にかえり再びチャレンジ!
西村ちなみメールマガジン
第234号(2014年3月10日発行)
「あす、3.11から3年」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
みなさんこんにちは。西村ちなみです。
東日本大震災から3年を迎えます。昨日は新潟市内でもさまざまな関連イベントが開かれ、うち2つに参加してまいりました。一つは福島県からの避難者応援のイベント、一つは被災地を舞台としたドキュメンタリー映画「うたごころ」上映会です。
福島県から母子で新潟市にいらっしゃったお母さん数名が、手作りの品をチャリティー販売しておられました。お二人と話す機会がありましたが、福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしたその後に子どもを乗せて知人もいない新潟へと車を走らせたのだそうです。考える間もなくとっさに本能的にとった行動だったのだと改めて思いました。
東日本大震災の復興と一言でいいながら、実は福島と他の被災地とではやはり大きな違いがあることは否定できません。依然として先行きの見えない生活に加えて、汚染水、除染など、別の要素が加わっています。これらに対処する知識や技術や人材がまだまだ整っていないなか、マイナスのイメージだけが残されないよう、政治の力はいっそう重要になってきていると思います。
被災した高校生を追った「うたごころ」(2012年版)では、映像の力を見せつけられました。被災者の葛藤、もがき、そして忘却。見る人に何かを押し付けるのでなく、考えさせ、失われたすべての命を思って涙を流させるのは、作り込んでいないからなのでしょう。被災した方々が生き残った者として真剣に生きていること、そのものが尊いのだと、教えてくれてもいます。
2011年3月11日、あの日とその後のことは、どなたもがざわざわした気持ちとともに記憶として残っていることと思います。当時できることを精一杯やったとは思いながらも、他方で私は、救えたかもしれない命を救えなかったという無念さがあります。政治に携わる者としたら当然の思いでしょう。だとすれば、原子力発電所の再稼働に前のめりになっている安倍政権で、再び安全神話を前提とした社会に戻してしまってはいけません。あの震災を通じて政治家が得るべき教訓として最大のものは、そこだと思うからです。
さまざまな思いで迎えることになる3.11。それぞれの思いを大切に受けとめ、寄り添う1日としながらも、一歩ずつ復興へと向かうようできることをやっていきたいと思っています。