国会と新潟を行ったり来たりしています。国会の内外では毎日のように、宗教者、学生、ママの会、学者、弁護士などさまざまな方々が集会やデモを開催しておられますが、23日は国会前で開催された「安倍政権NO！怒りの大行動」に私も夫とともに参加しました。安保法制、労働法制改悪反対を訴えて集まった1万4千人を前に岡田代表はじめ20名くらいの方々がご挨拶されました。皆さん講演録を残したいくらい素晴らしいお話でした。
新潟ではお祭りなどに積極的に顔を出させていただいています。駐車場管理する方、焼きそばを焼く方、子どものゲームを見守る方、ごみの分別をする方。お祭りを遂行する地域の皆さんの連携プレーに敬服します。本当にお疲れ様でした。
国会では安保法案の参議院での議論が進められています。自民党、公明党議員の質問は歯が浮く思い。精神論で法律の議論をするべきではありません。衆議院厚生労働委員会は年金情報流出問題に関する検証委員会の報告書が提出されてきたので、今週は集中審議を行うことになっています。
戦後70年の節目の終戦記念日が過ぎました。記録として残されたものを見たり聞いたりすることはこれから先もできますが、「実際は？」と尋ねたときに答えてくださる戦争経験者がだんだん少なくなっているなかで、知ろうとする努力と想像力がますます必要になっていると痛感させられます。私が学生のときに一年を過ごしたタイのバンコクで、テロとの見方ですが爆発事件があったとのこと、一般市民が犠牲になりました。地球上から理不尽なことを少しでもなくせるよう、日本の政治をよくしていきたいです。
衆議院厚生労働委員会は、通常国会が大幅延長されたため、今週も法案審議が行われます。今週は確定拠出年金法一部改正案の審議が行われます。参議院では労働者派遣法の質疑、特別委員会での安全保障法制の質疑が続いています。今月末から来月上旬にかけて大きな山場を迎えることになると思います。
8月上旬は新潟まつり。私は日本海夕日コンサートのボランティアスタッフとして半日を自宅近くの小針浜で過ごしました。美しい夕日に照らされ、潮風に吹かれながら、音楽を聴き、パフォーマンスを観る。おひとりで来られる方、恋人と・友人と来られる方、家族みんなで来られる方、それぞれの楽しみ方がありますが、初めて来場された方が「癖になる楽しさ」とおっしゃっていたのが当たっていると思います。平和な世の中で、いつまでも続けていきたいイベントです。
昨日、川内原発が再稼働されました。原発事故が起きた際の避難計画は地方自治体が策定することになっていますが、国の関与が不十分なままなのは到底看過できません。福島第一原子力発電所の事故では、介護施設や医療施設にいらっしゃる方々の避難に、極めて大きな困難がありました。30キロ圏内の避難計画をしっかりと作っておかなければいけない。私が厚生労働副大臣だったときに痛感して着手したものの未完になっていた課題です。民主党は先月、国が避難計画を審査し同意を与えることなどを内容とする「原子力災害対策特別措置法改正案」を衆議院に提出しました。引き続き、2030年代原発稼働ゼロをめざしていきます。
8月6日、原子力爆弾が広島に投下されました。すさまじい熱線と衝撃によって多くの人命が一瞬にして失われ、その後も多くの方々が後遺症と差別・偏見に苦しんでおられます。私は新潟市役所前で開催された追悼式典に参加し、献花させていただきました。新潟は原爆投下の候補地の一つであり、当時、知事の決断により一時は原爆疎開が行われています。私は広島も長崎もこの時期に何度か訪ねさせていただきましたが、暑いなか青い空を突き破って炸裂して甚大な被害をもたらした核兵器の恐ろしさを胸に刻み、今後も被害者援護や核兵器廃絶のため活動していきたいと決意しています。
広島での式典で安倍総理のあいさつに、非核三原則への言及はありませんでした。安保法制を議論している参議院特別委員会では、核兵器の輸送は可能になる、との政府見解が示されています。総理のスピーチ原稿は、一官僚が思いつきで作るのではなく、過去のスピーチ原稿と一言一句比較しながら相当に練り上げて作られるもの。もちろん最後は、読む人の意向が取り入れられます。非核三原則を外したことを総理は自覚していたはずで、今日の予算委員会で批判され、長崎の式典挨拶では非核三原則に触れると答弁がありました。広島の被爆者に本当に失礼な話だと思います。
「戦争に行きたくないのは利己主義的」などとのたまった自民党若手国会議員に対して、自民党の誰も咎めないし発言の撤回もされていません。安倍政権が作り出した、他者に対するいたわりややさしさを欠いた政治的空気が、与党内に蔓延しています。恐ろしいことだと思います。
8月に入りました。戦後70年の今年はやはり特別に感じます。8月1日、宮内庁は「玉音放送」の原版音声や皇居「付属室」の映像を公開しました。戦争の記憶を風化させることがないよう、あらゆる資料を集めて作成して残していく取り組みの一つとして、天皇陛下のご意向も反映されての公開ではと思います。「同じ過ちを繰り返さない」。簡単にできそうで、実は難しいことだと思います。また、国の誤った政策によって「国民」のいのちを損なわないようにすることは政治にかかわる者の最大の関心事です。なぜ日本は戦争に入っていってしまったのか、これまで国内外で訪ね歩いたところを思い出しながら、改めて本を読むなどして勉強する毎日です。
衆議院厚生労働委員会では、本来の通常国会会期中に処理できなかった法案の審議を行っています。安倍政権が人気取りのために規制改革と称して打ち上げた経済政策を、無理矢理にでも何とか物にしなければならないということで、本来法律事項でないものまで社会保障関係の法案に押し込まれてきてしまっています。政府としてはもっと他にやることがあるはずなのですが。
V
日曜日、西村ちなみ後援会「智水会」総会を開催しました。総会では日弁連新潟県支部憲法問題対策委員長水内先生からご講演いただき、また私からも国政報告を行わせていただきました。私も水内先生も、話したいことがたくさんあってついつい話が長くなってしまい、質疑応答の時間がとれませんでしたが、懇親会で「安保法制の何が問題なのかよく分かった」「思いの伝わる演説だった」と声をかけていただきました。この日は朝からホテルに缶詰めで、午前中から民主党第1区総支部幹事会、意見交換会も行いました。暑いなか多くの皆様にご参加いただき感謝です。
新潟でも夏祭りの季節を迎えています。多くの方々の膨大な準備によって開催されているお祭りが地域のつながりを作ってきました。土曜日に内野で開催されたお祭りは、大学とのコラボで開催されています。今後も続いていくように、私も微力ですが協力したいと思っています。
参議院では安保法制の審議が始まりました。昨日は本会議で北澤大先輩が、「対案よりも廃案」と明言。今週は衆議院も動き出します。厚生労働委員会も明日から再始動、残り会期もがんばります。
参議院の区割り見直しで、自民党と他の野党が提出した「2合区、10増10減」案が参議院で可決されました。これで1票の格差は2.97倍、民主党と公明党は「10合区」案を提案し、これでようやく格差が2倍以内になるので、せめてこのくらいにはしなければと思いますが、参議院自民党が混乱したためまとまりがつかなかったようです。他方、新潟県の定数は4議席から2議席に減少することになります。地方の声を届けられるのかかなりの不安があります。
安保法制の強行採決後、衆議院は空転していますが、私は議員立法案作成、勉強会、省庁レク、会合などで多忙に変わりはありません。今週、驚いたことが二つ。一つは中国と共同開発することで合意していた「白樺」などの画像を、政府が公開したことです。安保法制を正当化したい官邸が公開を主導したのでしょうが、官邸の浅はかさを感じます。驚いたことのもう一つは、国立競技場は総理が見直しを考えていた1か月間で60億近い契約がなされており、違約金や損害賠償を請求される恐れがあるということです。どうしてこうなってしまったのか、責任問題はきっちりけりをつけなければなりません。
安保法案の強行採決から三連休を迎えましたが、私は立憲主義を冒涜した政府与党の暴挙と安保法制の廃案を街頭などで訴え続けています。
土曜日は、安保法制について語るミーティングを開催しました。徴兵制にはならないという政府与党の説明がなされていますが、憲法で禁じられているのは苦役のみであり、格差社会のなかで「経済的に徴兵される」ことはありえる、国立競技場は納税者の反対があって見直すことにしたのだから安保法制も市民の声をさらに強くして撤回されるべき等、お話させていただきました。
その後、古町十字路で「アベ政治を許さない！全国一斉ポスター行動」に参加。古町十字路だけで100名近くの方々がスタンディングしました。道行く方々が飛び込みで参加してくださったのは初めてのことです。
日曜日は枝野幸男幹事長がお見えになり、連合新潟とのデモ行進、そして民主党街頭演説会。
戦争できる国になるのでは黙っていられない、子どもたちの未来のために今やらなければ、という思いを多くの方々がもってくださっていることに意を強くし、引き続き廃案めざしてたたかってまいります。
V
7月15日。衆議院特別委員会で安保法案が強行採決され、きょうの本会議で与党単独で可決、衆議院を通過しました。平和国家として歩いてきた70年の積み重ねをひっくり返し、自衛隊と国民のリスクを高めることは、女性の一人としても認められません。憲法違反の恐れ極めて大の法案を強行採決するのは、立憲主義を踏みにじる行為であり、政府と与党議員に激しい憤りを覚えます。立法府の一員として情けない限りです。本会議で岡田代表が怒りを込めて反対討論を行いました。
計約10年国会に在籍させていただきましたが、採決直前に総理が「国民の理解はすすんでいない」と承知のうえで強行採決するのは初めてでしたし、委員長が「10本の法律を1本に束ねたのはいかがなものか」と採決後に疑義を表したのも初めてでした。いったい私たちは何をベースに議論させられてきたのでしょうか。
集団的自衛権は、日本が現行憲法のもとで行使できる個別的自衛権とは決定的に異なり、今回の委員会質疑の中でも「日本に対する攻撃の意思がなくても行使できる」と答弁されています。自衛隊は専守防衛の原則のもと厳しい訓練を続けていますが、それは日本国と日本国民を守るためであって、他国の戦争に加担するためではありません。「国際平和のため」と大義名分が語られるときほど眉唾ものだということは、歴史が残した教訓です。
国会周辺では、炎天下、そして台風が接近する雨天でも、学生や「ママの会」の皆さんなどが抗議の声を上げてくださっています。日本が戦争する国になるのには黙っていられない、子どもたちの未来のために行動を起こさなければ、とお考えの皆さんと、これからも一緒に声を上げながら廃案をめざします。
安保法制の採決に反対です。週末は街頭に出てそのことを訴え続けました。がんばって、という激励の声をいただきながら、最後まで言論の府である国会で、衆議院での残り時間は少ないかもしれませんが採決阻止に向けてがんばります。国会周辺では学生や若い人たち、お子さんをお持ちのママたち、有識者の皆さんが、「本気でとめる」と連日反対の声を上げ続けてくださっています。立憲主義を守らなければ、この先なんでもありになってしまう。今週末も私は街頭での行動を予定しています。ご賛同くださる方々の参加を心からお待ちします。
