***************************** 西村ちなみメールマガジン第149号(2007年10月22日発行) 「明日、テロ新法審議スタート」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 朝晩めっきり冷え込むようになりました。新潟市内の樹木はかなり色づいてきています。しかし東京にきてみると、新潟ほどには木の葉は紅くなっておらず、新幹線でわずか2時間といえども山を越えるとこれほど季節は異なるのかと驚きます。年賀状の販売予約もはじまり、新聞の折込チラシには、おせち料理の注文書。街を見渡せばハロウィーンのかぼちゃにボジョレー・ヌーボーのポスター。日本の年中行事だけでもふつうの生活者はかなり忙しいのに、外来のおまつりもたくさん入ってきて、日本はとても忙しい社会になってしまったのではないでしょうか。いかにお祭り好きとはいえ、ここまでつきあってられない、という向きも少なくないと存じます。 さて国会は、いよいよ今週からいわゆる「テロ新法」の審議入りです。明日の本会議で趣旨説明から一挙に各党質問に入ります。この臨時国会は、実はこのテロ特委を除いてほとんどの委員会は開かれる予定がありません。たいへん分かりやすいのですが、与党がその他の委員会の開催を拒んでいるのです。たとえば厚生労働委員会、ここは民主党が参議院で年金保険料流用禁止法案や肝炎患者救済法案などを提出しており、一日も早く審議入りしてほしいと要請しているところです。しかし、政府提出の法案がない等の理由にならない言い訳で、委員会は開催されていません。ひどいところは、大臣の所信表明すら行なわれていないとか。野党の法案を審議したくない、野党にポイントを与えたくない、という与党の意図がはたらいています。しかし、生活に密着した政策をストップさせるのはいかがなものでしょう。格差の問題に総理として初めて言及した福田総理らしくないと思います。 明日は中越地震から丸3年。長岡で開催される追悼式に私も参加して、献花してまいります。
メールマガジン
第148号「テロ特措法延長問題」(2007年10月15日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第148号(2007年10月15日発行) 『「テロ特措法」延長問題』 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 テロ特措法の延長問題が国会で議論になっています。あまりにも日本の自衛隊の活動に関する情報が少なすぎる中で、インド洋上での給油活動を単純に延長することは私たちは賛同できないという立場で、この論戦に臨んできました。テロ特措法が実施されて6年間、昨年末までにこの法律に基づく給油活動に費やされてきた税金は547億円に上ります。このお金は果たしてテロ撲滅に資することができたのか。相変わらず世界は「テロとの戦い」に取り組んでいます。麻薬、汚職、干ばつ。アフガニスタンの状況は良くなっておらず、むしろ悪化していると現地で活動するNGOの方々が語っておられました。テロ撲滅のために日本は国際社会をリードするような独自のアプローチをすべきではないか、そのように考えています。 ペシャワール会の中村哲医師がアフガニスタンで13㎞の用水路を完成させました。彼が語るには、アフガニスタンでは大干ばつが続き、農業で食えない農家の人々が現金収入を得るために続々と政府軍や反政府軍の傭兵として雇われる悪循環が続いているそうです。本来的にテロを撲滅するためには、こうした農業の再び、人々に生活者としての心を取り戻してもらえるよう復興事業そのものに関わってもらう、などの根本策を打っていかなければならないのではないでしょうか。 マスコミのアンケート調査では、テロ特措法の延長について賛成という方々の割合が、反対と答えた方々の割合を上回っていると示されています。しかし大部分の方々は「分からない」、つまり賛否を判断できないと答えておられます。自衛隊の給油活動が本当に役立っているのか、判断できるだけの材料がないのです。燃料を補給された後のペルシャ湾での米軍の動きを知りたいと思っても、日本政府は米国からの説明を正しいものと「確信する」との一点張りで、自ら情報を得ようとせず、また国民に対する説明も怠っています。米国の国内向けの説明が、日本政府に対する説明と矛盾していても、知らん振りです。 こうした状況で進んでいる臨時国会。与党は給油のみにこだわりつづけ、新法を提案してきました。私たちはしっかりと民生部門を中心とした復興支援策を堂々と真正面から主張していきたいと考えています。
第147号「ようやく動き出した国会、問題は山積です・・・」(2007年10月09日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第147号(2007年10月09日発行) 「ようやく動き出した国会、問題は山積です・・・」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今日から始まった予算委員会。連休明けですので少しペースをつかむのが難しいのですが、先輩議員の差し替えで、朝から夕方まで第1委員室に座っていました。明日も明後日も缶詰になります。民主党は、今夕の長妻議員に続いて、明日は菅、馬渕、前原、岡田議員が質問に立ちます。どうぞご覧いただきたいと思います。 先週は子ども手当法案の立案作業で忙しい1週間でした。私は民主党の子ども男女共同参画担当副大臣として、この作業チームの事務局を務めています。小沢代表からの強い要請で今月内に提出することになり、同僚と急ピッチで作業をすすめています。法案の内容などについてはまた後日メルマガでお知らせします。 そろそろ出かける時間になってしまいました。本当に慌しくて机に向かう時間がとれません。申し訳ありませんが今日はこれにて失礼いたします。 また来週お会いしましょう。
第146号「<ミャンマー>でのデモを解決せよ」(2007年10月01日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第146号(2007年10月01日発行) 『「ミャンマー」でのデモを解決せよ』 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 早いものでもう10月に入りました。今年の夏は暑くて余計に長く感じましたが、このところ急に涼しくなっています。急な天気の変化に体調管理が追いつきません。少し鼻水が出ます。 国会は開会してすぐ空転し、3週間の開店休業状態が続きましたが、ようやく本日から正常化しました。今日は福田総理の所信表明演説です。小泉・安倍政権と2世代続いて劇場型の政治が続いてきた本会議では、久しぶりに、静かな空気が流れました。福田カラーもわずかに感じましたが、メリハリがなく、与党席が拍手したり合いの手を入れたりするタイミングをつかめなかったようです。約20分間の所信表明は、淡々と終わりました。 私には、福田総理が、わずかに、小泉・安倍政権の政策路線から変更し始めているように感じました。格差の存在を始めて総理が言及したからです。「野党の皆様と重要な政策課題について誠意をもって話し合いながら国政を進めてまいりたい」という言葉に表れる低姿勢に、誰かが「クリンチ作戦(ボクシングでの抱きつき)」と名づけました。話し合いは重要ですが、議論することが前提です。何でも話し合いで決めるわけにはいきません。 話は変わりますが、8月中旬に民主党NGO議員連盟の岡田克也会長、小宮山洋子衆議、原口一博衆議、事務局長の私の4名で視察に行ってきたばかりのミャンマーで、先週大規模なデモが発生しました。ニュースでヤンゴン市内の風景が映し出されるにつけ、胸が締め付けられるような思いです。ちょうどニューヨークで開催されていた国連総会、ここには日本の総理が出席していませんが、その場でもミャンマー問題が取り上げられました。日本にとっても馴染み深い国であるだけに、1日も早い解決を望みます。 ヤンゴン市内での大規模なデモは、長く続く軍事政権での生活統制、特にこの2年間でガソリンが9倍にも高騰していたところ私たちが視察に訪れた直後の8月15日にさらに2倍近くに価格が引き上げられ、通勤のバス代も跳ね上がったことなどに対する不満が背景にあると思います。首都をネピドーに移転したことに伴う財政負担は、天然ガスで潤い始めたミャンマーにとっても大きいことでしょう。新しい憲法制定を目指していた国民会議も納得できる結果を得ないまま先日閉会してしまいました。 ジャーナリスト長井さんが亡くなられたことは痛恨の極みです。ご冥福を心からお祈りします。日本は、JICAも含めて人道的な支援に限ってODAを細々と実施してきました。8月の視察では、ミャンマーの田舎の病院を訪れ、日本のODAによってNGOを通じて支援され、頻繁に起こる停電時には薬の保管がされているというソーラー発電の冷蔵庫を見てきました。低体重だった子どもが、日本の支援で栄養指導を受け標準体重に近づいた村、マイクロクレジットによる収益で教育や医療を受けられるようになった女性たち、それらもすべて日本の支援によるものです。こうした支援を実施してきたアジアの友人であるからこそ、軍事政権には誠意ある対応をとってほしいのです。交渉にあたる担当者にはもちろん、政府には強いリーダーシップを発揮してほしいと強く願います。そしてミャンマーで出会ったすべての人たちが、もっと笑顔で暮らせる国になってほしいと思います。
第145号「今日ようやく首班指名、一刻も早い国会正常化を望む」(2007年9月25日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第145号(2007年9月25日発行) 「今日ようやく首班指名、一刻も早い国会正常化を望む」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 ねじれ国会とはこういうことか、と実感した1日でした。自民党の総裁選挙が終わるのを待ってようやく開かれた衆議院本会議。首班指名選挙では、衆議院で福田康夫自民党総裁、参議院では小沢一郎民主党代表が選出されました。両院の議決が一致しなかったため、憲法67条の規定により両院協議会が設置され、そこでも意見の一致を見なかったことから、衆議院の議決が国会の議決となりました。そこで初めて福田総理の指名が衆議院議長から奏上されることになったのです。この手続きのために今日は午後から短い本会議が3回開会されました。 自民党の党4役の顔ぶれが出揃いました。時計の針が引き戻されたかのような顔が戻ってきたと感じているのは私だけではないでしょう。重厚で安定感のある人事という評価もありますが、重しがなければ党が成り立たないところまで自民党が追い詰められているという証左でもあります。もはや自民党には政権を維持するという党内論理が存在するのみであり、生活者のための政治を行う力が完全になくなっていると理解します。 福田内閣は、政策的には、小泉・安倍政権のいわゆる改革路線を継承するのではと考えますが、具体的にどのような方針をもっているのかは今後の組閣および所信表明を待たなければなりません。この所信表明は、今週中に行うことができず、来週以降になる公算が高いとのこと。さらなる国会空転を招かないよう、早急に論戦の場に出てほしいと思います。 私は今週も東京で党内の勉強会主催や部門会議への出席などに奔走します。委員会の開催はまだ先ですが、しっかり準備して望んでまいります。