***************************** 西村ちなみメールマガジン第144号(2007年9月18日発行) 「突然の総理辞任表明」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週、メルマガで安倍総理の所信表明演説について書いたばかりでした。12日の代表質問の直前に、突然の辞意表明。永田町にいる誰もが驚きました。皆さんも驚かれたことと思います。 今回の辞任表明には首をひねるばかりです。参議院選挙の結果が出た直後に辞めるなら理解できますが、選挙後も続投の意向を示し、新しく「人心一新」内閣まで組み、国会で所信表明演説までしておきながら辞める、というのは、どうにも理解できません。安倍総理は民主党小沢代表に会談を断られたので、それが辞任を決めた理由と言います。しかし国会での議論がこれから始まろうという時にそれだけの理由で辞めるというのは逃げです。議論の前に与野党の党首が協議してテロ特措法を通す・通さないということを決めてしまうのは密室でしかありません。 自民党の中では、新しい総裁を誰にするのか、上へ下への大騒ぎのようです。政治空白を作り、国会日程を空転させている安倍総理自身の責任問題は重く問われなければなりませんが、それにも増してそうした安倍総理を総裁として担ぎ上げ、政権維持のためとかばい続け、辞意は総理の健康問題と総理だけに押し付けようとする自民党の責任はもっと問われなければならないと考えます。自民党は、内部から崩壊してきているとしか考えられません。 こうした政治を変えるために、やはり政権交代をし、一度民主党に任せていただきたいと強く考えます。この臨時国会では、私たちが参議院選挙で訴えてきたことを着実に前進させるよう、じっくり取り組んでまいります。私も民主党「次の内閣」子ども・男女共同参画担当副大臣として、政策調査や法案作成に取り組みます。皆さんのご意見をお聞かせください。
メールマガジン
第143号「安部内閣では『美しい国』は創れない」(2007年9月10日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第143号(2007年9月10日発行) 「安部内閣では『美しい国』は創れない」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週、日本を通過していった台風9号は、新潟県では心配されたほどではなかったものの、やはり各地で土砂崩れや家屋損壊などの被害が出ました。とりわけ中山間地での被害は大変なもので、基礎自治体の中で最も高齢化率が高いとされる群馬県の南牧村が道路の土砂崩れにより孤立しました。現在も復旧作業が続いているとのことです。 限界集落という言葉をご存知でしょうか。現在は長野大学の研究者が提唱した概念ということですが、過疎が極端に進み、共同体として存在することが困難な集落のことを指すとされています。人口の半数以上が65歳以上の高齢者であること、冠婚葬祭や農業に関する作業などで社会的共同生活の維持が困難、などが定義だとか。日本全体では2000以上の集落、新潟県でも333の集落がそれに該当すると言われています(平成18年4月1日現在の調査による)。 先月、総務省が住民基本台帳に基づく人口動態をまとめました。その結果分かったことは、全国の人口は1億2705万3471人と前年より1554人減、2年連続で減少していること。そして、東京、名古屋、関西の三大都市圏とされるところの人口が、初めて全国人口の半数を上回ったということでした。新潟県ではこのところ人口が毎年約1万人ずつ減少しています。これらの数字をつき合わせて考えてみても、日本は確かに人口減少社会ではあるが、むしろ人口が都市部に集中してきていることのほうが顕著だということが分かります。 今日、秋の臨時国会が開会しました。安倍総理は所信表明演説の中で「格差や将来への不安を訴える地方の皆様の切実な声に真摯に応え、改革の果実をさらに地方の実感へとつなげるため、あらゆる努力を尽くす」と述べました。また「五十年後、百年後のあるべき日本の姿を見据え」職責を果たすとも述べました。繰り返された言葉は「美しい国創り」です。しかしそこには、日本の国内が今、根っこから崩壊していこうとしていることに対する危機感は微塵も感じられません。国民の台所を見ようとせず、税金や保険料の無駄遣いを放置したまま精神論で「美しい国」という幻を作り出せると信じている安倍総理の大いなる勘違いを感じます。 日本の国土は、山と里と水とが一体となって存在しているものです。山や里が荒れていれば水害も起きやすくなり、都市部の環境にも大きく影響を及ぼすことになります。美しい国を目指すのであれば、美しい集落を守るために何をするのかを、総理は示すべきでしょう。 私はこの国会、内閣委員会と災害対策特別委員会に所属することになりました。しっかり議論していきたいと思います。
第142号「海外視察を終えて」(2007年8月27日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第142号(2007年8月27日発行) 「海外視察を終えて」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週月曜日まで、民主党NGO海外活動推進議員連盟の視察でミャンマーとカンボジアを訪問してきました。議連の代表をつとめる岡田克也議員、メンバーの原口一博議員、小宮山洋子議員、そして事務局長の私というメンバーです。私にとっては両国とも12年ぶりの訪問でした。ミャンマーではさほど感じませんでしたが、カンボジアでは街の様子が大きく変わっており、その変貌ぶりは目を見張るものがありました。 現地で展開されている日本のNGO活動を視察し、今後の日本の国際協力や活動促進のための政策立案に生かすことが、今回の訪問の目的です。ミャンマーとカンボジアのいずれにおいても、大使館員とNGO関係者が良好な関係を築き協力して「草の根支援」や「NGO支援無償支援」を実施していることが分かりました。とはいえ、数年前にムネオ疑惑で表出したような癒着が発生してはなりません。情報公開などを進めながら、NGOの皆さんが目的遂行のために活動に専心できるよう、仕組みづくりが必要だと考えます。 ミャンマーもカンボジアも国情がそれぞれ異なります。軍事政権のイメージと、内戦のイメージが、それぞれ強い両国ですが、国民は非常に友好的かつ親日的で、旅行中に嫌な思いをすることは一度もありませんでした。そういった国で、高い乳幼児死亡率、子どもの人身売買、スラム問題などが発生しているのは、本当に胸が痛みます。 NGOの現場などでがんばっている日本人の多くは、女性でした。土地の言葉を操り、明るく前向きに、現地の人たちと交流しつつ仕事に取り組む姿に、心から敬意をもちます。しかし彼ら彼女らのペイはさほど良くありません。今や重要な働きをしているNGOワーカーが、活動の種類や分野を超えて大同団結し、市民社会の形成に力を尽くしてくれることも期待しています。