************************************** 西村ちなみメールマガジン第97号(2006年9月19日発行) 「北東アジア観光フォーラム」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週の今日は私にとって初めてのパーティーを開催させていただきました。大勢の方々からご参加いただき、来賓の方々や民主党代表選挙の告示日のため遅れて到着した鳩山由紀夫さんからもスピーチをいただいて、会を盛り上げていただきました。本当にありがとうございました。 「もっと仕事をさせる会」というパーティーの名称については、いろいろ議論がありました。ある方からは「そんなタイトルでは仕事をしていないみたいではないか」や「仕事をさせるのではなく支援者も一緒に何かするという意味合いをもたせるべきだ」という意見など、消極的なご意見をいただいていたところです。また逆に、「このままで満足していないという姿勢があらわせる」や「もっと使ってほしいという意味もあるから良い」など、肯定的なご意見もいただいていました。 いずれにしても、常に成長するよう心がけ、新しいものに挑戦する姿勢は保ちつづけていきたいと考えています。今後は、このパーティーをきっかけとして、新たなネットワークづくりに取り組んでいきたいと思います。 さて今日は新潟市内で北東アジア国際観光フォーラムが開催されています。私も全体会議等に出席しましたが、中国、モンゴル、韓国、ロシアの各国から政府関係者や観光業者や学術研究者など多くの方々が参加し、活発なディスカッションが繰り広げられていました。政治と切り離して観光を活性化することで、多様な交流チャンネルが作り出され、地域の安定と平和につながることが多くの識者によって指摘されてきています。あとはスムースな交流を行うために具体策を進めるだけ。ビザの問題も指摘されていました。 世界観光機構は、今後、観光産業のもたらす利益は増加すると見込んでおり、世界GNPで観光産業が占める割合は2008年で20%に達する見込みとのこと。石油や自動車産業と並んで世界3大産業になるといわれています。その中でも北東アジア地域における観光市場成長率は著しい伸びが期待されています。 環日本海地域を旅行しようとする人にとって、ビザの取得は大きな問題です。日本へのインバウンド、アウトバウンド、いずれにとってもビザ取得が壁となり、観光促進の妨げとなっていることはたびたび指摘されてきました。たとえば日本の出入国管理・難民認定法は、基本的には外国人の入国を制限し、滞在することのできる外国人を条件つきで認めるという原則となっています。今後、このビザの問題をどうするか、政治判断しなければならない時が来るでしょう。 私が外国人へのビザ取得問題を考えるとき思い出すのは、「罪を犯そうという意図がある限り、犯罪者はいかに法律で規制しても入ってくる」という言葉です。このところ、新潟でも外国人の犯罪が報道されます。本当に残念なことですし、地域住民の皆さんの不安はいかばかりかと拝察いたします。しかし犯罪者を恐れるあまり、罪を犯さない人までも締め出すことになっては、友好関係を作ることもできません。街灯をきちんと設置するなど犯罪を引き起こさない雰囲気づくりや未然防止策をとることをせず、排斥するだけでは、問題の解決にはならないと思うのです。同じ地域に住んでいる私たちは、いかに隣人とつきあっていくかという知恵もまた、出していく必要があります。 台風一過。気候もぐっと秋めいてまいります。皆様どうぞ夏の疲れが出ませんように。
メールマガジン
第96号「都市交通システム」(2006年9月11日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第96号(2006年9月11日発行) 「都市交通システム」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 人の歩くスペースを塞いで駐輪する自転車。車は商店街の中をスピードを出して走り、そこを横切ろうとした老人はビクビクしながら引き返す・・・これはどこか遠い町の風景ではなく、残念ながら新潟市で日常見られる風景です。障害者の移動の権利などがヨーロッパでは確立されつつありますが、日本では、車椅子の人が電車に乗ろうとすると、予め駅に電話をし、乗る電車を通知して、駅員さんの手を借りて乗らなければならないそうです。まだ人の移動を社会全体が保障するところまでは来ていません。 先日のオープンミーティングでは、新潟の公共交通をどうするかという問題意識で、民主党市議団がヨーロッパへLRTの視察に行ってこられましたので、市議の進直一郎さんから報告をしていただきました。参加者からの発言の時間では、車の運転をやめる高齢者が出てきており、新たな交通システムの確立が急務だという意見や、利便性だけでなくまちづくりの視点で取り組むべきだという意見、また一台に一人しか乗らない車が通る道でたまにバスが通る程度では公共交通はなきに等しい、等々、さまざまな意見や質問をいただきました。 大学時代、他県から来た友人たちが、新潟の公共交通機関の未整備を訴えていたのを思い出します。特に新潟都市圏では一世帯当たりの乗用車保有台数は全国平均(1.09台)を上回り1.43台、それに伴って交通渋滞も激化し、また交通事故も増加しています。SOx、NOxが発生し、環境上の問題が発生していることも見逃せません。新潟市では、移動手段に占める鉄道やバスなど公共交通の割合はわずか5,4%。それ以外では自動車が約70%、残りが二輪車や徒歩などとなっていますが、このように交通手段の偏りが見られることから、バランスをいかにとっていくかという議論をしていくことが喫緊の課題です。ちなみにヨーロッパでは、公共交通の占める割合がだいたい5〜6割だということでした。 これまでの日本の地方都市ではほとんど、郊外へと街が膨張していき、新たな道路や上下水道を建築しなければならなくなり費用も多くかかるという都市開発のパターンでした。最近は、コンパクトシティという新しい考え方が生まれ、生活に必要な範囲の移動は歩いて行ける街をつくるというガイドラインが、国や自治体から示されています。価値判断の問題ですが、このまま車中心の社会を続けていくのかどうか、いろんな角度から考え直していくべきタイミングではないかと思います。 公共交通離れが起きている新潟市の現状では、どの交通機関を使うのかという問題以前に、まずは公共交通が市民の足として認識され、市民から公共交通の世界に戻ってきてもらうという大きな課題があります。公共交通網を新潟都市圏においてどう作り上げるのかという議論を、1日も早く始めるべきだというご意見も、オープンミーティングでは出されました。電車と人が共存したまちづくり(トランジットモール)、路面電車やLRTやバスなど異なる輸送手段の連携については、いろんな組み合わせが考えられますし、運賃や技術など細かな問題は解決し乗り越えられるのではないかと思うのです。政令指定都市目前の新潟市にとって、都市交通システムは最重要の課題といえるのではないでしょう。私も引きつづき皆さんとともに考え、自治体議員とともに行動していきたいと思います。
第95号「夏休みの宿題」(2006年9月4日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第95号(2006年9月4日発行) 「夏休みの宿題」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 いよいよ9月に入りました。通常国会が閉会する時、「1日50件、閉会期間の100日間で合計5000件を訪問せよ」という宿題が党三役から出されました。振り返ってみると5000件には及ばなかったものの、私なりに活動はできたのではないかと思っています。この3ヶ月、いろんな場面を通して皆さんから聞かせていただいた話には、今後の政策課題のヒントがごろごろしていました。22日から始まる臨時国会、またがんばってきます。 来週は、新潟市内で初めてのパーティーを開催いたします。8月はその準備におおわらわでした。パーティーは9月12日夕方18時より、当日は鳩山由紀夫幹事長をゲストにお招きします。チケット(お一人1万円)はまだ余部がございますので、どうぞ事務所までお問い合わせください。 この閉会中の期間を活用して、来春4月の統一自治体選挙に向けて候補者擁立にも取り組みました。国会閉会中でなければ、このための活動も十分できなかったことだろうと思います。総支部擁立委員会の力をお借りしつつ、先日の幹事会で第1次公認申請のメンバーを決定しました。いよいよ自治体選挙に向けてのスタートラインです。 新潟市はいよいよ来年4月1日に政令市へ移行します。今年11月には新潟市長選挙があります。新しい政令市のまちづくり、そして隠れた財政危機に面している新潟県の行財政再建、いずれも民主党の自治体議員とともに乗り切っていかなければなりません。国会活動とともに地域で民主党議員を増やすことも、私の大事な仕事の一つだと思っています。どうぞご協力くださるようお願いいたします。
第94号「臨時国会の早まった背景には」(2006年8月28日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第94号(2006年8月28日発行) 「臨時国会の早まった背景には」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 秋の臨時国会が9月の22日に開会するという報道がなされています。私たちの読みとしては、自民党の総裁選挙が9月20日、そこで総裁に選出された人物が組閣するために必要な時間が1週間程度、よって臨時国会の開会は9月の29日になるのではないかという観測でした。 ところが総裁選挙ではすでに安倍氏が断然有利と言われています。小泉総理が壊したはずの自民党内の派閥もそぞろ活動をしていて、この派閥では安倍氏の支持を決めたとか、あの派閥では自主投票だけれども若手は安倍支持ではないかとか、派閥そのものが未だに根強く残っているようです。安倍総理誕生はほぼ間違いないということから、安倍氏は、総裁選挙前に組閣作業をすることが可能になりました。臨時国会の開会前倒しは、このような背景があります。 安倍氏と総理の椅子との距離は、当初、あまり近くはなかったと思いますが、こういう流れでぐっと近づきました。椅子が近づけられてきた理由は、世論調査などで総裁候補者の中でも人気がトップだったからだと言われています。 世論調査で人気のある人が総理大臣になる。結論としてそういう結果になることはありうると思いますが、今回の総裁選びで言えば、人気のある人は誰かを見極めて自民党内の派閥が誰を支持するかを決めているというように見えてなりません。何ともおかしな話です。ポピュリズム(日和見)もここに至れり、と感じます。ポストを狙うという野望もあるのかないのか分かりません。 物事の本質を見極めるために、情報はとても重要だと思います。情報がなければ分析も価値判断もできません。しかし、その情報が今、適切に収集され提供されているのかどうか。「マスコミの責任」もある、と巷では言われています。商業主義的になりすぎているとも言われます。しかし、私たち政治に携わる者としては、マスコミの責任ばかりにもできません。もっとしっかりと市民の見識に訴え、私たち自身も、社会の不公正や不正義とたたかう力をもっと身につけていきたいと思います。 あまりにもスマートすぎる安倍「総理」誕生への流れに、少しは掉さしてみたく思い、今回はこのようなメルマガとしました。 朝晩涼しくなりました、どうぞ皆様ご自愛ください。