************************************** 西村ちなみメールマガジン第93号(2006年8月21日発行) 「首相公選制」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 昨日は休日を姪っ子と楽しみました。甥と姪、それぞれ小学校1年生になった夏休みに私のところに泊まりに来ており、特に甥っ子などは何度も来ていまして、いちばん下の姪も1年生になった昨年の夏休みに来る予定でした。ところが昨年夏は解散総選挙にぶつかったため、今年の夏に延期となったのです。リュックに着替えを詰め込んで、彼女はやってきました。お金のかからない行楽地を中心に、二人で目一杯楽しんで、今日、帰っていきました。 夏の甲子園では熱戦に次ぐ熱戦が繰り広げられていました。日本文理高校は残念でしたが、今日行われた決勝戦の再試合まで、見ごたえのある試合が続いたと思います。高校生たちが日頃どのように練習しているかがよく分かる白熱した試合でした。さわやかな闘いぶりに心からの声援と拍手を送ります。 夏は、子どもたちの成長する季節だと思います。振り返ってみれば私も夏休みには私なりのいろんな冒険をしました。冒険といってもささいなことですが、そのための材料は、あたりを見渡すとたくさんあったように思います。ありとあらゆるものが冒険の世界へと私を引っ張ってくれました。材料を見つけると、想像力が山のように膨らんで、どうしたらもっと楽しめるか、どうしたらもっと美味しくなるか、どうしたらもっと・・・と、試してみたこともうまくいったりいかなかったりでした。 今、自民党の総裁選挙を来月に控えて、候補予定者がそれぞれの政策(考え方)を発表してきています。教育について取り上げる方もいて、義務教育就学年齢を引き下げることや読み書き計算を重視するなどの提案もされているようです。教育などを取り上げるのは、大変結構なことだと思います。教育基本法だけでなく、多くの人が関心をもっている教育については、大いに国民参加のもとで議論されるべきでしょう。 しかし自民党総裁が総裁選挙の際に掲げた政策が、総理大臣としての公約にすぐさまつながる、というのはいかがなものでしょうか。有権者の信託を受けたわけでもない政策にこだわり続けた小泉総理の公約には私たちもずいぶんと振り回されました。良くも悪くも結果を共有しなければならないのであれば、総理を選ぶところから有権者全員の参加でやるべきではないか。ここから首相公選制という考え方が出てきます。 総裁選挙の政策なるものが紙面に踊っています。首相公選制は、今日の日本では技術的にはまだいろんな問題点があるといわれますが、総理の本物の公約のために、今一度、考え直していくべきテーマではないかと思っています。
メールマガジン
第92号「自問自答」(2006年8月14日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第92号(2006年8月14日発行) 「自問自答」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんばんわ。衆議院議員の西村ちなみです。 昨年の今ごろは衆議院の解散、総選挙に向けた準備と、お盆休みもなくフル活動で過ごしました。今年は昨年に比べてゆっくりとお盆まいりなどしました。昨日、中学1年になった甥っ子が「おばちゃんの記事を新聞で読んだ」と言うので何のことかと思ったら、先日地元紙に掲載された靖国問題に関する県内国会議員のアンケートを読んだという意味らしいのです。 このところ、小泉総理の靖国神社参拝云々が取り上げられており、マスコミなどの報道もずいぶん加熱しているようです。私はアンケートで答えたとおり、小泉総理の靖国神社参拝を支持していません。「心の問題」などと言いながらあまりに独善的ですし、情に欠けている感じがします。政教分離に反するのではないかという疑問を私はもっていて、そのため私は自分自身も参拝してきていません。 戦後50年の11年前、私は仲間とともに7月から8月にかけて東南アジアの各国で日本の戦時中の足跡を追っていました。インパール作戦のためにタイからビルマにかけて鉄路が敷設されることとなり、捕虜のみならず現地の人々が「ロームシャ」と呼ばれて徴用され、「枕木一本、人一人」などと言われるほど多数の犠牲者を出したのが、あの映画「戦場にかける橋」でも有名になった泰緬鉄道です。 私はこれまでに、広島、長崎、沖縄など、日本国内の原爆資料館や平和祈念館や追悼施設にも足を運んできました。遊就館はまだですが、近いうちに見学したいと思っています。シンガポール、韓国、マレーシア、タイなど、国外の資料館や追悼施設や墓地なども出来る限り訪ねてきました。どの施設がどうだったかという感想をすべて書くことはできませんが、ひとつひとつがとても重く私の心にのしかかってきたことは事実です。 今日もテレビで「歴史には光と影がある」などと語っている人がいました。何度聞いても私にはこのフレーズの意味するところがほとんど理解できません。テレビの中の発言者は何だか箱の中でしゃべっているように感じられました。レバノンの停戦協定はきょう発効となりましたが、多くの犠牲者がすでに出ています。唯一の被爆国である日本が核兵器保有世界に対してとってきた態度も、やはりぬるいと思います。戦争により多くの犠牲を出した日本は、歴史から何を学び、そして平和のために何をしてきたのか。私はそのためにこれから何をしようとしているのか。自問自答を繰り返す、61年目の8月15日の前夜です。
第91号「昨年の今日は、解散前夜」(2006年8月7日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第91号(2006年8月7日発行) 「昨年の今日は、解散前夜」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 冷夏が一転、暑い夏の日差しがやってきました。枝豆やスイカなど新潟の夏には欠かせない味覚は、日照不足のため取り返しのつかない状態だということですが、せめてこれから盛り返してくれることを期待します。今日の夕方は信濃川でとうろう流し。毎年参加していますが、暗くなった水面を灯篭が流れていくのは、非常に風情があって良いものです。もう少し日が傾いたら白山小学校の裏手まで出かけることにします。 新潟市は今日から「新潟まつり」の幕開けです。明日は新潟まつり行列の進行補助係を、新潟青年会議所のメンバーとともに務めます。私は午後から古町通6番町付近で出し物のタイムキーパーをすることになっていますので、黄色と水色のまつり衣装を見かけたらぜひお声をかけてください。 昨年の今日は、衆議院の解散前夜でした。永田町の独特の雰囲気が、いつもとは異なる一段と独特なものだったということを、昨日のことのように覚えています。焼けたアスファルトの熱なのか、テレビカメラのライトの熱なのか、それとも自分たちから発せられる熱なのか、異常に暑かった。今日のジリジリ焼けるような日差しを受けながら、解散から1年が経ったのだということを思い出しています。 一寸先は闇。先の見通しが立たない、思いどおりには事が運ばないという意味で、政治の世界ではよく言われるフレーズです。また同時に、あきらめようと思いつつも試行錯誤や暗中模索する中から一縷の望みが見えてくるという意味で、一寸先は光、とも言われます。 日本の政治は、今は闇。しかし希望を捨てずに頑張り続けることで、政権交代という光が見えてくるはずだと信じています。政策の勉強や有権者の方々との意見交換など、やることは山ほどあります。この夏休みを充分に使いきり、来るべき決戦にまた備えたいと思います。
第90号「進化する街」(2006年7月31日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第90号(2006年7月31日発行) 「進化する街」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今週は中国上海からメルマガをお届けします。上海は中国の経済の中心。もちろん租界の時代からのこともありますが、改革開放路線へと大胆に舵を切った中国が、1990年代から外資を呼び込む中核として上海の黄浦江の東側、浦東(プドン)区を大規模開発した結果、アジアでも屈指の高層ビル群が出現しました。市街地は、古さと新しさ、洋の東と西、さまざまなものが交錯しています。時間に追い越されることはないとは思いますが、進化する街が人間の知力や体力を引っ張っているようにも見える街です。 今日は、中国が国際ハブ港とすべく強気で建設中の洋山深水港を視察しました。郊外を一時間ほど走ると、浦東区の次の開発地とされるナンフィ区に入ります。ここの臨港新城は、2010年の上海万博めざして第二期工事中。そこから海上に架けられた全長32.5キロの橋を渡って行くと、小さな島をつなげて造成された洋上の港に出ます。水深があり、大型化や高速化の進む船の出入りが可能とされています。しかし水の流れが速く、長江(揚子江)河口に近いからなのか海水はかなりの部分が土砂を多く含んだコーヒー色、土砂がすぐに堆積してしまうようです。そのため、実は大型船の停泊が楽ではなく、また浚渫(しゅんせつ)を絶えず行なわなければならないなどの問題があると港の専門家から伺いました。現在も第二期工事がすすめられている洋山港ですが、展望台はしっかり整備されており、そこから港を一望できました。 滞在中、上海市内では、子どもたちが博物館や本屋で食い入るように知識と夢を拾おうとする姿にも遭遇しました。上海は、中国は、アジアは、世界は、これからどうなるのか。もう少し滞在してフィールドを歩いてみたくなります。 今晩はジェトロ上海センターにいる大学時代の先輩に会い、懐かしい話だけでなく上海の現況について話を伺う予定で楽しみです。明朝の飛行機で帰郷します。それではまた新潟でお会いしましょう。
第89号「モンゴル滞在3日目」(2006年7月24日発行)
************************************** 西村ちなみメールマガジン第89号(2006年7月24日発行) 「モンゴル滞在3日目」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。けさ明け方4時、寒さを感じて目が覚めました。手洗いに行こうと手探りで灯りを点け、靴を履いて扉を開けて外に出たら、空は満点の星。細かく砕いた岩塩をばらまいたようでした。ゲルに戻り、寒くて眠れずにいると、若い管理人が火を焚きに来てくれました。燃料は馬糞を乾したものです。暖かくなったゲルの中、6時の起床時間までもう一眠りしました。今日はモンゴル滞在3日目です。今回の訪問は、モンゴル国政府からの招聘により経済視察団が結成され、モンゴル産業貿易省、北東アジア輸送回廊ネットワーク、環日本海経済研究所、日中東北開発協会の主催で開かれる経済会議と、実情視察が目的です。今日は現地視察で、銅地金の埋蔵量が世界最大と言われるオユトルゴイ銅鉱山の状況を視察してきました。 オユトルゴイは中国国境に近いゴビ砂漠の中にあり、現在試掘が行なわれています。精製には電力と水の確保が必要ですが、輸送ルートと精製所の所在地が重要な問題といえます。モンゴルは大国に挟まれているだけに、民族資本を活用して経済的に自立することを、私は今回のモンゴル滞在でも何度も聞いています。環日本海圏の一員としてのモンゴルの、輸送ルートなどにこれからも注目していきたいと思います。360度の地平線を見ながら今回のメルマガをお届けしました。これから飛行機が順調なら、夜9時ころにはまだ明るいウランバートル市内に戻る予定です。それではまた、次回は上海からリポートします。